影から出版に携わる装丁デザイナーの仕事とは

まだまだ仕事の需要は高い装丁専門のデザイナー

装丁専門のデザイナーのことを、本全体のデザインをする人も含めた総称としてブックデザイナーと呼ばれています。専門書から、よく見かける文庫本やハードカバーの装丁のデザインの仕事も装丁のデザイナーが行っています。

最近の本の流通はネットに移行されつつありますが、ネットショップを見て分かる通り一番始めに見るものも、購入の決め手の一つになるのも、表紙のデザインです。表紙は本の顔ですので、このでき如何で売り上げを大きく左右されてしまう、今でもとても重要な仕事です。

本のイメージに合わせてデザインするので、一見別人がデザインしたように見えても、同じ人の仕事だった、というケースはよくあります。デザイナー本人が絵を手がけることもあれば、イラストレーターに絵を依頼する場合もあります。誰がデザインしたかは、本の奥付に載っています。

装丁専門のデザイナーの仕事は、いかに本の中身や製作意図をくんで、本屋でその本を引き立たせるかが重要になります。そのために、色使いからイラストのテイスト、文字のデザイン、大きさまで様々なことに気を配らなければなりません。

このとき、「デザイナー」の作品という概念は捨てて、これから装丁する本の最大の理解者、サポート役になりきり、この本をベストセラーにしてみせる、という気持ちで仕事に挑んだ方がやりがいを見つけやすいでしょう。

装丁専門デザイナーの仕事は、主にブックデザインの総指揮をとります。本の内容に合った装丁にするために、念入りに本の作者と打ち合わせを行います。このときに連想されるイメージに沿った写真、イラスト、絵画などをファイリングします。

そしてデザイン案を複数枚製作し、次は出版社などの編集者と打ち合わせを行います。ブックデザインの草案がそのまま通ることもありますが、最終デザインに至るまで、たくさんのリテイクを受けることを覚悟しましょう。

デザイナーの仕事は近年主にデータでやり取りしています。デザイン周りのパソコンの知識は必ず習得しましょう。

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