フリーランスで働くデザイナーの心構え
多様な働き方ができるのが、フリーランスの魅力。失敗しないフリーランスデザイナーになるためには、まず会社員との違いを理解することから見て行きましょう。
フリーランスのデザイナーになるには
フリーランスのデザイナーになるには、大きく2つの道があります。
実績なしにフリーランスで活躍できる分野とできない分野があります。Webデザイナーやゲームデザイナー、グラフィックデザイナーなどは、最初からフリーランスを選ぶ人が多いです。しかし、商空間デザインやプロダクトデザインは、一度会社に入り、ノウハウを掴んだあとに独立する人がほとんどです。
人脈が命のフリーランス稼業
フリーランスで働くためには、企業や個人から依頼を受けて仕事を得る必要があります。そのためには、実績だけではなく人脈が大切になってきます。
そんな人脈を広げるためには、とにかくこまめに人と会い、自分のスキルをアピールすること。
・勉強会に参加する! |
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さまざまな職業のフリーランスが集まる勉強会には積極的に参加する。そのときにはポートフォリオを持ち歩き、自分のスキルをアピールすることが大切。 |
・学校の卒業生や講師を利用! |
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デザイン専門学校は人脈の宝庫。卒業したあとも参加できる同窓会や講座などがあるところなら、フリーランスになってからも人脈を広げることができる。 |
・コンペに参加する! |
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国内外でさまざまなコンペが実施されている。参加することが大切。そのときは仕事に繋がらなくても、ポートフォリオが充実すれば、ほかの仕事を得られるチャンスも増えます。 |
フリーランスの収入
働き方によって、収入はさまざま。子育てや介護と両立できるのもフリーランスの魅力。100万円程度の収入から1000万を超える有名デザイナーまで、年収もさまざまあります。
また、年度によって収入が上下するのもフリーランスの宿命。住宅ローンなどが通りにくいというデメリットも。
ちょっと困った時には・・・
企業を退社してフリーランスを選択するときには、その後の仕事やクライアントの目処が立っていることが多い。だから、割りに安定して仕事を得ている人が多いのも特徴です。
※問題は、卒業後すぐにフリーランスになる人。
学校を卒業してフリーランスになる場合は、デザインコンクール入賞などの突出した才能を持つケースと、思うような就職先を見つけられず受動的にフリーランスになるケースがあります。
私の知人には、この受動的フリーランスを選んだ人が何人もいます。Webデザイナーとして生計を立てていますが、最初は精力的に営業したり、勉強会に参加したりで、順調に収入を伸ばしていた人も、数年立つと仕事が減りだしたりするみたいです。これは、新しいWebスキルに対応できない場合が多いからだそうです。
常に新しいものを吸収することがフリーランスとして活躍するためには重要です。困った時には、卒業した美大や専門学校へ顔を出してみると新しい流れが見えてくるかもしれません。