デザインを学ぶために大学と専門学校の違いを考察

美術系大学と美術系専門学校を比べると・・・美大には2年間の一般教養課程があります。広く浅く様々な授業を履修し、本格的な専門課程に進むのは3年から。出来るだけ早く実践的なデザイン知識を学びたいという人はちょっと焦れったいかもしれません。

しかし、この一般教養課程で学んだことは、実社会に出てから、ジワッと役に立つ知識が多いのです。また、入学の難しい美大は、難関入学試験をくぐりぬけてきた同級生との豊かな交流があります。

専門学校は、比較的即戦力を育成するプログラムが組まれているので、課題制作が中心です。とにかく忙しいので、置いていかれないように気をつけたいところ。

大学と専門学校の違い

※個人で調べた内容及び個人としての感想です。あくまで参考程度にとどめてください。

チェック【教育内容】

大学 学術的な研究を行い、基礎的教養を学ぶ
専門学校 就職に向けた実践的基礎を学ぶ

チェック【入学方法】

大学 一般入試、推薦入試、AO入試
専門学校 一般入試、推薦入試、AO入試、書類審査+面接で選考

チェック【卒業までに必要な単位数】

大学 124単位以上
専門学校 800時間(夜間なら450時間)以上
(※単位制を導入している学校も一部あり)

チェック【学位・称号】

大学 卒業者には「学士」の学位
専門学校 ・修業年限が2年以上で総授業時間数が1,700時間(62単位)以上の課程を卒業すると「専門士」の称号
・修業年限が4年以上で総授業時間数が3,400時間(124単位)以上の課程を卒業すると「高度専門士」の称号

チェック【就職の特徴や内定先】

大学 <就職の特徴>
デザイン職・クリエイティブ職、総合職、教師・教員
<内定先>
▶広告代理店・制作プロダクション
▶学校や予備校
▶製造メーカー
▶サービス業
▶各種デザイン事務所…など
専門学校 <就職の特徴>
デザイン職など。専攻に準じた就職先
<内定先>
▶ファッションデザインでは婦人既製服メーカー
▶メーカー
▶デザイン事務所…など

なりたい仕事によってどちらかを選んでみましょう。
※「卒業までに必要な単位数」や「学位・称号」などは、文部科学省のHPを参考にしています。

Webデザインを目指す場合

短期で効率的に実践力を付けるなら、専門学校がおすすめ。
Webデザインは日々技術が進化していますので、専門学校なら学んだスキルの鮮度が落ちないうちに就職することが可能です。
ですが、もしもWebデザイナーの先に、Webディレクターを考えているのなら、美術系大学で色彩や図案デザインなどを基礎から学ぶことも考えた方がよいでしょう。

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グラフィックデザイナーを目指す場合

美大に行っても美術系専門学校へ行っても、基本的なスキルを身につけることは可能。ただし、就職先に差がでる場合もあります。広告代理店や大手制作会社、大手企業の広告宣伝部への就職は、美大卒が圧倒的に有利だからです。
美術系専門学校の場合は、中小規模のデザイン事務所への就職がメインになります。しかし、短期間でデザイナーを目指すなら、やっぱり美術系専門学校がおすすめ。

プロダクトデザイナーを目指す場合

車や飛行機などのプロダクトデザイナーを目指すのなら、まず大手メーカーなどに就職する必要があります。
大手企業のデザイン部門への就職は非常に狭き門なため、大手企業の採用は年数名で、しかも大卒が多い!
専門学校を卒業した場合、デザイン事務所への就職が主です。そのデザイン事務所が大手と提携していれば、大手メーカー製品をデザインすること可能なんです。

インテリアデザイナーを目指す場合

建築と一体化したインテリアを作る場合、建築家の資格が必要になります。大規模な案件のインテリアデザインを担当するためには、大学の建築学科を卒業したデザイナーが優先されます。
ですが、カフェやリビングなどのインテリアコーディネーターを目指すのなら、専門学校がおすすめ。短期間で効率的に資格を得ることができるため、フリーのコーディネーターとして仕事をするなら最適だからです。

商空間デザイナーを目指す場合

商業施設や住宅施設など空間を形作るのは様々あります。商空間デザイナーは、インテリアデザインやプロダクトデザインなどと同じくらい私達の生活に密接なデザインと言えます。仕事内容も、デパートの装飾やイルミネーションのデザインなど多岐にわたります。会社によって仕事内容が幅広いことがあるため、まったくの初心者の場合はアルバイトから入ってみるのも1つの手段だと思いますよ。

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