デザイナーとして就職するには?
デザイン系専門学校は、どこも就職支援に力を入れています。入学直後から就職ガイダンスを開き、入学2ヵ月後には企業の就職担当者を呼んで講義を行う学校もある。大学や短大ではなく専門学校を選んだ時点で、就職までの戦いが始まっています。
講義で作るポートフォリオ(作品集)は、就職活動の武器になるものです。適当なところで妥協せずに、プロとして通用できるレベルまで引き上げることが大切。
専門学校という即戦力を作り出すプロ養成所を卒業しても安心してはいけません。一緒に学ぶ仲間うちの誰よりも一歩抜け出すために必要なスキルを習得する必要があります。
デザイナーの就職には、ヒューマンスキルが大事
私が通っていた専門学校では、技術だけでなくヒューマンスキルのサポートもありました。自己分析を行い、自分らしさや自己アピールの方法を学ぶこともできました。
それは、なぜか。
デザイナーの仕事には、クライアントの打ち合わせ、折衝、制作進行など、人との対話能力がないと、作りたいもののイメージを伝え合うことすらできないからです。
・周囲の状態から自分の役割を察する
・場の進行をスムーズに行う
・しっかりと挨拶する
挨拶は社会人として何よりも大切。まず、人としての基本的なマナーは必須です。また、大企業の場合、こうしたコミュニケーションスキルを最初の研修で教わることが出来ますが、小規模な会社や中途入社では、自ら勉強し身に付けなければいけません。
初対面の人と話すのが苦手という人もたくさんいるでしょう。普段から人とのコミュニケーションの場を増やし、人の話を聞くことから始めましょう。
5年後10年後のビジョンを明確に
自分のキャリアプランニングをしっかりと作ることで、企業が求める人材になることが出来ます。企業が採用したいのは、即戦力の人材だけではないのです。
企業は将来的に自社を引っ張っていく人材を求めています。
デザイナーとして自分の武器を作る
Web技術は年々進化しています。最新のスキルを身につけて就職しても、数年立てば時代遅れのスキルになってしまうからです。転職するときは必ず最新の技術をアピールしましょう。なぜなら、働きながら最新スキルを学ぶのは大変なため、新しい技術を持つ人材を企業は欲しているのです。
ポートフォリオで差をつける
デザイナーとして就職活動を行うときには、ポートフォリオ(作品集)が必須となります。
専門学校を卒業してから就活を行う場合、持ち歩くポートフォリオにはスクールの課題で作ったものが並ぶでしょう。しかし、それでは他の入社希望者に差をつけることができません。
まずは、スクール課題以外のものも追加してください。その際プロとしての視線を織り込んだものが最適でしょう。実務でデザイナーとして役に立つことを採用担当者にアピールするのが、ポートフォリオの役目となるため、実践力を示せるものを提出して、他の人と差をつけます。
流されずデザイナーらしくあれ
社会人としての最低限のマナーは必要です。ただそれよりも、デザイナーとしての採用を目指しているなら、常人とは異なる発想を出してくれそうだ、と採用者にアピールすることも忘れないでください。でも実は、これが一番難しいかも…。ボツになるのを恐れずに、アイデアを提案することは、デザイナーとしての命綱でもあります。