デザイナーの資格をとって一歩リードしましょう

資格がなくてもデザイナーになれます。クライアントを唸らせるアイデアとスキルがあればデザイナーになれるんです。ただ、資格が切り札になるときもある。そんなあるに越したことはない資格について紹介していきます。

デザイナーになるために必要な資格やスキル

デザイン専門学校から就職するときに、資格の有無を聞かれることはないと思われます。何を学んできたかは、ポートフォリオを見れば、一目瞭然だからです。自分が学んだスキルを作品にしっかり反映させておけば、資格は必要ないと思います。

資格よりポートフォリオの充実だけど、これは建前。

デザインというセンスがものをいうジャンルで自分の能力をアピールするのは、難しい…

資格は、自分を武装して強く見せる「鎧」のようなものになります。ないよりはあったほうがいいに決まってます!ただし、専門学校でデザインを学ぶとき、資格を取得するためにポートフォリオ作りが疎かになったり、余裕のない生活になってしまうのなら、資格取得に意味はないでしょう。

デザイナーになるためには、資格より、よいものを見て感性を磨き、経験を積むための作品作りに没頭することが大切だと思います。

デザイナーに必須のソフト(必須スキル)

・Photoshop
主に画像加工、写真修正などを行うツール。明度・彩度・色相などの色の3属性を調整することで画像を美しく加工できます。デザインカンプ(デザインの完成見本図のこと)を作成する際によく使用します。Webデザイナー、グラフィックデザイナーなど、写真加工が必須な仕事以外でもPhotoshopが使えると便利なことが多いです。
・Illustrator
Webデザイナーを希望するなら、使いこなしたいソフトウェア。画像を拡大・縮小しても画質が劣化しない「ベクター」データを扱うので、図柄の細かな書き込み、図形などを簡単にデザインできます。商空間デザイナー、インテリアデザイナーなどの仕事でもIllustratorが使えると仕事の幅が広がります。

2つのソフトを使用してデザインカンプを作ることも可能です。Webデザインにイラストを使いたいときには、Illustratorでイラストを作成、もしくは素材を編集してからPhotoshopに落とし込み、デザインカンプを完成させる、という感じです。
また、「初心者にとってはどちらを選ぶべきか?」と悩まれた方もいると思いますが、目指すデザイナーによって選択が変わってくると思います。というのは、PhotoshopはWebサイト制作、Illustratorは印刷物の制作で利用されるため、Webデザイナーになりたい方であればPhotoshopを、エディトリアルデザイナーになりたい方であればIllustratorを選択することをおすすめします。

スキルを証明できる資格

独学で学ぶなら、資格は取得したほうがいいでしょう。デザイン業界は即戦力を求めているので、入社後にスキルを磨こうという人は難しくなってきます。ただデザイン専門学校を卒業した人は、当然取得しているスキルなので、資格は必要ないかもしれません。

▶Photoshopクリエイター能力認定試験(※サーティファイ主催の認定試験)
▶Illustratorクリエイター能力認定試験(※サーティファイ主催の認定試験)
▶DTPエキスパート(※JAGAT運営の資格制度)
▶色彩検定(※AFT運営の検定試験)

分野別にオススメの資格

・Webデザイナー
▶ウェブデザイン技能検定
特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会(※)が実施する検定試験。
主にウェブデザインに関する学科及び実技試験で、国家資格である技能検定制度の一種。
※職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関
・グラフィックデザイナー
▶DTPエキスパート
JAGAT(公益社団法人日本印刷技術協会)が運営する資格制度。
プランナー、デザイナー、セールスパーソンなどがDTPに関連する知識を理解し、パートナーとして活躍できる人を育成することを目的としている。
カリキュラムは「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の5つ。
・プロダクトデザイナー
▶プロダクトデザイン(PD)検定
JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会)が運営する、デザイナーに必要な基礎知識を網羅した検定。
1級と2級があり、知識の定着を確認できます。
転職・独立を考えている現役デザイナーから、これからデザイナーを目指す方にもおすすめです。
・インテリアデザイナー
▶インテリアコーディネーター試験1次・2次
公益社団法人インテリア産業協会が運営する資格試験で、インテリア業界の登竜門的資格。
インテリア(内装や家具、照明器具など)に関する幅広い商品知識を持ち、インテリア計画や商品選択のアドバイスができ、名刺などにも記載されていれば信用度が高くなります。
受検区分がいくつか分かれているため、受験する際は注意してください。

資格と専門学校

独学でデザインを学ぶ場合は、資格は証明するために必要だと思います。しかし、専門学校で学ぶ場合は「専門学校卒」という資格を得ているので、各種業界団体が認定する資格を取る必要性があまりありません。

なぜならデザイン専門学校のカリキュラムは、就職採用者もよく理解しているため専門学校の紹介で就職するときには、資格の有無は採用には関係しないからです。

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