WEBデザインスクールの選び方
社会人の方がWEBデザインスクールを選ぶ際、多くの方が「仕事と両立できるか不安」「本当に転職できるスキルが身につくの?」といった共通の悩みを持っています。
結論から言えば、社会人が選ぶべきスクールには明確な基準があります。それは、「教育訓練給付制度」、特に国の厳格な審査を通過した「専門実践教育訓練給付金」の対象であるかどうかです。
この制度は、単に受講料が安くなる(最大70%)だけでなく、カリキュラムの質や就職実績が国によって担保されていることを意味します。
この記事では、この「専門実践教育訓練給付金」を軸に、社会人が失敗しないスクール選びのポイントを徹底的に解説します。
受講料の安さだけで選ばない
スクール選びにおいて受講料は重要ですが、「安い」かつ「質が高い」スクールは稀です。安い理由を確認し、納得してから選びましょう。受講料だけでなく、受講期間や1時間あたりの授業料、総額(入学金、教材費、実習費を含む)も考慮してください。
最重要:「教育訓練給付金」対象かで選ぶ(質と費用の両立)
社会人がスクールを選ぶ際、最も注目すべきは「教育訓練給付制度」の対象か否かです。これは、単に費用が安くなるだけでなく、講座の質を見極める重要な指標になります。
この制度には主に2種類あり、社会人デザイナーを目指す上での重要度が全く異なります。
- 特定一般教育訓練(最大20万円給付など)
比較的多くのスクールが対象です。受講費用の負担を軽減できます。(例:受講料の40%、上限20万円) - 専門実践教育訓練(最大で受講費用の70% ※記事内コース例では64万円)
これが重要です。 この認定を受けるには、厚生労働大臣による厳格な審査(カリキュラム内容、就職実績、講師の質、定員充足率など)をクリアする必要があります。
つまり、「専門実践」対象コース = 国が認めた質の高いカリキュラムであることの強力な裏付けになります。
【東京デザインプレックス研究所】の一部コース(例:Webグラフィックデザイン総合コース)は、デザインスクールとしては稀有な、この「専門実践教育訓練給付金」の対象です。
そのため、最大64万円という高額な給付を受けられる金銭的メリットだけでなく、実践的なスキルが身につく質の高い教育が保証されている点で、他のスクールと一線を画します。
下記の表は各スクールの1時間あたりの受講料を示しています。各スクールのコース情報に基づき算出しましたので、参考にしてください。
| 項目 | 東京デザインプレックス研究所 Webクリエイティブ総合コース |
東京デザインプレックス研究所 Webグラフィックデザイン総合コース |
ヒューマンアカデミー | インターネットアカデミー |
|---|---|---|---|---|
| 期間 | 中間部:3ヶ月 夜間部:9ヶ月 |
6ヶ月~9ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
| 時間(コマ数) | 235時間(94コマ) | 335時間(134コマ) | - | 88~176時間 |
| 受講料(税込) | 726,000円 給付額:200,000円 実質費用:526,000円 |
990,000円 給付額:640,000円 実質費用:350,000円 |
777,899円 給付額:100,000円 実質費用:677,899円 |
760,760円 給付額:100,000円 実質費用:660,760円 |
| 1時間あたりの受講料 | 3,089円 実質費用換算:2,238円 |
2,955円 実質費用換算:1,044円 |
- | 4,332~8,645円 実質費用換算:3,754~7,508円 |
| 備考 | プレックスプログラムなど追加プログラム無料受講 | プレックスプログラムなど追加プログラム無料受講 | 入学金11,000円含む | 公式サイトの学習目安から算出 |
表に基づくと、1時間あたりの受講料では【東京デザインプレックス研究所】のWebグラフィックデザイン総合コースが最もコスパが良く、給付金適用後は1時間あたり1,044円と非常にリーズナブルです。
続いて同スクールのWebクリエイティブ総合コースが、給付金適用後は1時間あたり2,238円となっています。
受講料のコスパでおすすめのスクールの詳細は以下でご確認ください。
各スクールは条件を満たせば給付金制度を利用でき、自己負担額を減らせます。
卒業後の就職・転職支援の重要性
WEBデザインのスキルを身につける目的は人それぞれですが、「転職」「副業」「フリーランス」を成功させるためには、在学中および卒業後の支援内容も考慮することが重要です。各スクールの転職支援や独立支援の充実度を確認しましょう。
以下の表は、就職・転職サポートが手厚いスクールをピックアップしています。それぞれのサポート内容に注目し、自分に合ったスクールを選びましょう。
インターネットアカデミー
- 就職カウンセリング:△
- 履歴書・職務経歴書の指導:〇
- 面接対策:〇
- ポートフォリオ制作支援:△
- 企業説明会:〇
- 就・転職セミナー:〇
- 企業紹介:〇
- 求人情報:〇
- インターンシップ制度:〇
東京デザインプレックス研究所
- 就職カウンセリング:〇
- 履歴書・職務経歴書の指導:〇
- 面接対策:〇
- ポートフォリオ制作支援:〇
- 企業説明会:〇
- 就・転職セミナー:〇
- 企業紹介:〇
- 求人情報:〇
- インターンシップ制度:なし
ヒューマンアカデミー
- 就職カウンセリング:〇
- 履歴書・職務経歴書の指導:〇
- 面接対策:〇
- ポートフォリオ制作支援:〇
- 企業説明会:なし
- 就・転職セミナー:なし
- 企業紹介:〇
- 求人情報:なし
- インターンシップ制度:なし
KENスクール
- 就職カウンセリング:〇
- 履歴書・職務経歴書の指導:なし
- 面接対策:〇
- ポートフォリオ制作支援:なし
- 企業説明会:なし
- 就・転職セミナー:なし
- 企業紹介:〇
- 求人情報:なし
- インターンシップ制度:なし
WINスクール
- 就職カウンセリング:〇
- 履歴書・職務経歴書の指導:〇
- 面接対策:〇
- ポートフォリオ制作支援:なし
- 企業説明会:なし
- 就・転職セミナー:〇
- 企業紹介:なし
- 求人情報:なし
- インターンシップ制度:なし
インターネットアカデミーはインターンシップ制度があり、実務経験を積みたい方に最適です。また、関連企業や提携先と連携した人材紹介サービスも魅力的です。
東京デザインプレックス研究所は「書類選考を制する者がデザイナー就活を制する」という方針で、履歴書・職務経歴書・ポートフォリオの指導に注力しています。デザイナーの就活ではポートフォリオが重要視されるため、理にかなった支援です。
- インターネットアカデミーは「受け身で学びたい人」に向いており、包括的なサポートが特徴です。
- 東京デザインプレックス研究所は「主体的に学びたい人」に向いており、自己アピールの方法に重きを置いています。
自分の目的や学び方に合ったスクールを選び、ポートフォリオ制作の支援やノウハウを重視しましょう。
現役WEBデザイナーの講師陣
スクール選びでは「どこで学ぶか」以上に「誰から学べるか」が重要です。WEBデザインの知識は参考書や動画でも学べますが、現役のWEBデザイナーから直接フィードバックを受けられる環境は非常に重要です。現場経験のない講師の教えが実務で通用するとは限りません。現場経験がある講師からは、想定外の事態への対応や、実務に基づく貴重なアドバイスが得られます。【講師の質】はWEBデザインスクール選びにおいて欠かせない要素です。
業界の動向とスキルの進化
WEBデザイン業界は絶えず進化しており、デザイナーには新しいトレンドや技術に対応する柔軟性が求められます。最近では特にUI/UXデザインが注目されています。UIデザインはウェブサイトやアプリの見た目に焦点を当て、UXデザインはユーザーの体験全体を改善することを目指します。
これらのスキルは、美しいデザインを作る以上に、ユーザーの問題を理解し、それを解決するための能力が必要です。データ分析やユーザーテストを通じてデザインの効果を評価し、改善することも重要です。
将来的には、AIや機械学習、バーチャルリアリティ(VR)などの新技術がWEBデザインに統合されることが期待されています。これらの技術を理解し活用する能力も、今後のWEBデザイナーにとって必要不可欠なスキルとなるでしょう。
目的に合ったスクール&学習スタイル選び
スクールのタイプは大きく分けて、以下の3種類があります:
- 通学型
- オンライン型
- 通学&オンライン併用型
さらに、授業形式には次のようなものがあります:
- マンツーマン
- クラス制
- オンデマンド学習
特に、通学型とオンライン型の違いは大きいです。
オンラインスクールの特徴
メリット
- 時間や場所の融通が利く
- 費用を抑えることができる
デメリット
- 学習環境(オンライン&PC環境)を自分で準備する必要がある
- 自己解決能力とモチベーションが必要
- スキルや得意分野に偏りができる可能性
- 仲間や人脈が作りにくい
通学制スクールの特徴
メリット
- リアルタイムで講師に質問・相談ができる
- 学習環境が整っている
- 仲間や人脈が作れる
- 多くの作品やアイデアに触れられる
デメリット
- 通学にお金と時間がかかる
- オンライン型より受講料が高い傾向
- 時間の制約がある
社会人のための「通いやすさ」チェック
社会人が通学型を選ぶ場合、仕事との両立が鍵となります。スクール決定前に以下の点を確認しましょう。
- 開講時間: 夜間(例:19時以降)や土日に対応しているか。
- 授業の振替: 急な残業や出張で欠席した場合、別のクラスで振替受講ができるか。
- 立地: 職場の近くか、自宅の最寄り駅から近いか。
例えば【東京デザインプレックス研究所】は、渋谷という好立地に加え、平日の夜間部(19:00〜)や中間部(14:30〜)があり、社会人が仕事やライフスタイルに合わせて学びやすい時間帯を選べます。(※最新の開講情報は公式サイトでご確認ください)
スクール選びのポイント
これらの特徴を踏まえ、自分の目的に合ったスクールと学習スタイルを選びましょう。特に「WEBデザイナーとして転職」や「フリーランスとして独立」を目指す方には通学型のスクールが適しています。オンラインスクールも良い選択肢ですが、通学型で得られる経験や人脈は貴重です。
オンラインスクールを選ぶ際は、インターネット環境やPCの準備が必要です。すでに環境が整っている方には問題ありませんが、これから準備する方は注意が必要です。
おすすめのWEBデザインスクール一覧
ここでは私が資料を取り寄せたWeb関連のスクール6校を紹介します。自分がどの分野を強みにしたいかを決め、参考にしてください。気になるスクールは必ず無料体験講座やカウンセリングを受けることをおすすめします。各スクールの特徴を簡単にまとめていますので、詳細は各スクールのページで確認してください。
東京デザインプレックス研究所
社会人がデザインの基礎を本格的に学べる環境を提供しています。WEBデザインから空間デザインまで様々なコースがあり、入学前の個別相談で最適なコースを選べます。デザインを仕事にしたいという強い想を持つ人に人気です。
Webグラフィックデザイン総合コース
| カリキュラム | グラフィックデザインを基礎から学び、チラシやポスター、ロゴデザインからWebサイトやSNS画像まで、紙とWeb両方をデザインできるスキルを身につけるコースです。未経験からでも安心して学べる実践的なカリキュラムです。 |
| 目指す職業 | グラフィックデザイナー、Webデザイナー、DTPデザイナー |
| コース情報 | 授業時間335時間/クラス少人数制(対面授業) |
| 学費総計 | 990,000円(税込) 給付額:640,000円 実質授業料:350,000円(税込) |
デザインの基本から応用まで幅広く学び、グラフィック・Web・SNSなど、多方面で活躍できるスキルを身につけられます。社会人からのキャリアチェンジにも最適なコースです。
・国の審査を通過した「専門実践教育訓練給付金」
この記事で紹介した「Webグラフィックデザイン総合コース」は「専門実践」(最大64万円給付)の対象です。これは、カリキュラムと就職実績が国に認められた証であり、最大の強みです。
(※「Webクリエイティブ専攻」など、一部コースは「特定一般」(最大20万円給付)の対象となります。学びたい内容に合わせて確認しましょう。)
・社会人が通いやすい開講時間と好立地
渋谷駅近という好立地。
平日の「夜間部(19:00〜)」や「中間部(14:30〜)」など、仕事と両立しやすいクラス編成が特徴です。
・確かなデザイン指導とポートフォリオ重視の実績
「大人のための本格的なデザインの学校」を掲げ、現役デザイナー講師による少人数クラスで指導が受けられます。
転職活動の核となるポートフォリオ制作まで徹底的にサポートする体制が整っています。
・個別相談の充実
入学前に丁寧な個別相談があり、キャリアプランに合ったコースを選べます。「デザインを仕事にしたい!」という熱い想いを持つ人に人気です。
インターネットアカデミー
- 充実したカリキュラム
- 初心者からプロまで対応。
- 基礎から最新技術まで学べるコースを提供。
- 現役プロ講師
- 現役WEBデザイナーやエンジニアが指導。
- 最新の業界動向と実務ノウハウを学べる。
- 就職・転職サポート
- 専門のキャリアカウンセラーによる支援。
- 提携企業への紹介制度あり。
- 学習スタイルの柔軟性
- オンラインと通学の両方を選択可能。
- 忙しい社会人でも学びやすい環境。
- 実践的なプロジェクト学習
- 実際のプロジェクトを通じた実践的なスキル習得。
ヒューマンアカデミーWEB講座

- 多彩なコース
- 初心者から上級者まで対応。
- Webデザイン、プログラミング、マーケティングなど幅広いコースを提供。
- 現役プロ講師
- 現役のWebデザイナーやエンジニアが指導。
- 実務でのノウハウや最新技術を学べる。
- 全国展開
- 全国に校舎があり、通いやすい環境。
- オンライン講座も充実している。
- キャリアサポート
- 就職・転職支援が充実。
- 提携企業への紹介やキャリアカウンセリングを提供。
KENスクール
- 幅広い学習内容
- 基礎から応用まで、Webデザインやプログラミング、ネットワークなど幅広い分野をカバー。
- 実務に即したカリキュラムを提供。
- 少人数制クラス
- 少人数制で、きめ細やかな指導が受けられる。
- 講師との距離が近く、質問しやすい環境。
- オンラインとオフライン
- オンライン講座と通学講座の両方を提供。
- 自分のライフスタイルに合わせて学習スタイルを選択可能。
- 充実したサポート
- 就職・転職支援が充実。
- キャリアカウンセリングや企業紹介を行っている。
Winスクール
- 多様なコース
- Webデザイン、プログラミング、CADなど多様なコースを提供。
- 初心者からプロフェッショナルまで対応。
- 実務経験豊富な講師
- 実務経験豊富な講師陣が指導。
- 最新の業界動向や実務ノウハウを学べる。
- 全国展開
- 全国に多くの校舎を展開。
- 通学しやすい環境を整備。
- 手厚いサポート
- 就職・転職支援が充実。
- キャリアカウンセリングや企業紹介を提供。




