社会人としてデザインスクールとの両立は可能か
結論として、社会人が働きながらデザインを学ぶことは十分可能です。ただし学生と違い、社会人の学びは「時間」と「継続」の制約が大きく、選び方を誤ると数ヶ月で止まりやすいのが現実です。
仕事と両立しながら学ぶ場合、気になるのは「続けられるか」だけではありません。最終的に転職・副業・現職で評価される制作物(ポートフォリオ)を作れるかどうかが、いちばんの分かれ道になります。特にグラフィック領域は自己判断が難しく、学び方の選び方で成果物の質が大きく変わります。
【徹底比較】社会人のデザイン勉強法:3つの選択肢
デザインを学ぶ方法は大きく分けて3つです。社会人の「続けやすさ」と「成果(仕事で通用するアウトプット)」の観点で整理します。
1. 独学(書籍・学習サイト)
費用を安く抑えられるのが最大のメリットですが、学習計画・教材選定・復習・作品制作までをすべて自分で組み立てる必要があります。社会人の場合、仕事が忙しい時期に学習が止まると再開が難しく、「詰まった箇所の解決に時間がかかり、そのまま離脱」が起きやすいです。
趣味として楽しむなら良い一方で、転職・副業を狙う場合は「何を作るべきか」「どこが弱いか」「どう直すか」を自分だけで判断し続けることが難しく、結果としてポートフォリオの完成度が上がりにくい点がネックになります。
2. オンライン動画教材(買い切り・サブスク)
隙間時間で進めやすく、費用も比較的抑えやすい手段です。ただし、社会人がつまずきやすいのは「操作の理解」ではなく、作ったものが仕事として通用する水準かどうかの判断です。
動画教材はインプット中心になりやすく、「自分の制作物へのフィードバック」が不足しやすいのが弱点です。デザインは知識よりも技術であり、技術は赤入れ(添削)と作り直しで伸びます。転職・副業目的なら、フィードバックをどう補うかが重要になります。
3. 専門スクール(通学・対面指導)
費用はかかりますが、社会人にとっての最大の価値は「時間短縮」と「成果物の質」です。体系化されたカリキュラム、制作の強制力、そして講師からの添削があるため、最短でポートフォリオを形にしやすいのが強みです。
Webと違い、グラフィックは「それっぽい見た目」にできても、仕事として通用する基準に到達しづらい領域です。具体的には、次のような点が自己判断だとズレやすく、修正の方向が分からなくなります。
- 情報設計:見出し階層・余白・視線誘導(どこから読ませるか)が弱い
- タイポグラフィ:文字サイズ・行間・字間・ウェイトの選び方で“素人感”が出る
- レイアウト:整列・グリッド・要素間の距離のルールが曖昧で崩れる
- 配色:コントラスト不足で読めない/トーンが散って統一感がない
- 入稿・制作実務:印刷前提のデータ作法(解像度・塗り足し・カラーモード等)を落としやすい
このズレを短期間で埋めるには、添削で「どこが悪いか」だけでなく「直し方のルール」まで受け取れる環境が効果的です。
社会人が最短で成果を出すには、独学で遠回りするのではなく、「添削と制作を中心に回る環境」を選ぶことが重要です。費用面は後述する制度で圧縮できるケースもありますが、まずは成果(アウトプットの質)を優先して比較するのがおすすめです。
仕事と両立?それとも離職して専念?
次に悩むのが、今の仕事をどうするかです。社会人の学びは「生活を崩さず続けられること」が最重要なので、基本は両立が現実的です。
選択肢1:現在の仕事と両立しながら学ぶ
夜間・週末に通えるスクール(または添削中心の学習設計)で進める方法です。収入を維持しながら学べるため、精神的・経済的なリスクが小さく、継続しやすいのが利点です。
- メリット: 収入を維持しながら学べる/学んだ内容を現職で試せる
- デメリット: 自由時間が減る/学習時間の確保が必要
- おすすめ: 生活リスクを上げずにキャリアを広げたい方

両立を狙う場合、授業開始時間(19時以降など)・振替制度・課題量の設計が現実に合うかが重要です。
選択肢2:一度離職して学習に専念する
短期で一気に転換したい場合の選択肢です。ただし無収入期間のリスクが大きく、焦りから学習が雑になり、ポートフォリオの質が落ちるケースもあります。離職を選ぶ場合は、期間・生活費・学習設計を数字で固めてから判断するのが安全です。
失敗しないスクール選び:社会人が見るべき重要ポイント
スクールは数が多く、比較軸が曖昧だと「有名だから」「安いから」で選びがちです。社会人の失敗を減らすために、以下の基準で見てください。
- 講義の開始時間(19:00〜19:30以降など、残業を想定して通えるか)
- 振替制度(急な仕事・体調不良でも継続できるか)
- 添削・ポートフォリオ支援(アウトプットの質を上げる仕組みがあるか)
- 就・転職支援(社会人向けの支援実績や、作品の見せ方まで対応しているか)
特に重要なのが「ポートフォリオ支援」です。社会人の転職では「学習しました」よりも「何が作れて、どう考えて作ったか」が問われます。現役のプロから赤入れを受けて作り直す回数が確保できるスクールは、最終的な結果に直結します。
また、同じ「社会人向け」でも、スクールによって強みが異なります。グラフィック寄りか、Web/UX寄りか、実務制作寄りか、という軸でズレがないかも確認しておくと、後悔が減ります。
社会人向けおすすめデザインスクール3選
上記の基準(両立できる設計/添削でアウトプットを上げる仕組み/社会人向け支援)を踏まえ、社会人が検討しやすいスクールを3校に絞って紹介します。
| 限られた時間で「実務レベル」に近づけたい社会人へ 東京デザインプレックス研究所 |
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社会人がデザインを学ぶ上で最も重要なのは、「学びやすさ」よりも「成果物の質が上がるか」です。 東京デザインプレックス研究所は、夜間・土日で通いやすいだけでなく、実務を意識した制作・添削の設計で、ポートフォリオの完成度を高めやすい点が大きな魅力です。 また、分野の選択肢が広く、グラフィック/DTPからWeb、UI/UXまで「どの領域で勝負するか」を決めやすいのも社会人にとってメリットです。現職の延長で活かすのか、転職・副業に寄せるのかによって、選ぶコースが変わります。 加えて、2025年5月からはUIUX関連分野でオンラインライブ授業もスタートし、受講の選択肢が広がっています。(※オンラインコースは現在のところ教育訓練給付金の対象外です) 学費の負担を抑えたい方は、制度の対象コースも確認しておくと安心です。通学コースには、国が学びを支援する「専門実践教育訓練給付金制度」の対象となるものが複数あります。条件を満たせば、学費の最大80%(上限64万円)が支給されるため、自己負担を圧縮できる可能性があります。 ※給付金制度の詳細や対象コース、ご自身が対象となるかの条件等は変更される可能性があります。必ず事前に公式サイトで最新情報をご確認いただくか、スクールへ直接お問い合わせください。 ※受給には個別の適用条件があります。支給額や実質費用は受講者の状況や申請手続きにより変動します。 給付金対象コースアートディレクター総合コース UX/UI総合+Webサイト制作コース ブランドデザイン戦略(グラフィック&Web)コース UX / UI 総合コース Webグラフィックデザイン総合コース サービスデザインDXコース デジタルコミュニケーションデザイン総合コース UXデジタルプロダクトデザイン総合コース
ポイント
東京デザインプレックス研究所は、即戦力となるカリキュラムを提供する「大人のためのデザイン専門学校」として知られています。グラフィック/DTPからWEBクリエイティブ、UI/UXまで、幅広い専攻があります。まずは資料請求で、コースの難易度・課題量・受講スタイルが自分の生活に合うかを確認するのがおすすめです。 不安な方や迷っている方は、未経験者を対象にした授業体験セミナーも開催されています。詳細は『現役プロの講師が仕事内容や業界動向を詳しくご紹介!』をご覧ください。 |

| 初心者でも入りやすい総合スクール デジタルハリウッド |
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まずは幅広く学びたい社会人には、デジタルハリウッドのクリエイター育成専門スクールも選択肢です。 3DCG・CG・映像分野でも知名度が高く、学ぶコースは『専攻』『本科』『短期講座』の3つに分かれます。Webデザイナー専攻やグラフィックデザイナー専攻など、目的に合わせて選びやすい点が特徴です。社会人であれば平日夜間を中心に学習できるのもメリットです。 デジタルハリウッドについて詳しく知りたい方は『デジタルハリウッドの魅力とは…』をご覧ください。 |

| 週1で無理なく続けたい社会人に バンタンキャリアカレッジ |
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週末中心で通いたい社会人には、バンタンデザイン研究所の姉妹校にあたるバンタンキャリアカレッジも候補になります。 土日を利用した週末スクールで、仕事や家事と両立しやすい構成です。少人数クラス制や交流会など、人脈づくりの機会がある点も特徴です。 キャリアカレッジをもっと詳しく知りたい方は『バンタンキャリアカレッジの学校説明会』を、バンタンデザイン研究所に興味がある方は『プロとしての即戦力を身につけたいならバンタンがおすすめ!』をご覧ください。 |
実務経験の活かし方とモチベーション維持
社会人からデザインを学ぶ最大の強みは、これまでの仕事経験が「デザインの説得力」に直結することです。未経験でも、実務経験の活かし方を理解すると伸びが早くなります。
- コミュニケーション能力: ヒアリングや要件整理はデザインの土台です。営業・接客・企画の経験は強みになります。
- 問題解決力: デザインは「見た目」だけでなく課題解決です。業務改善や提案経験はUI/UXや資料制作にも活きます。
- 期限付きの目標: 「半年でポートフォリオを3本」「3ヶ月でバナー10本」など、成果物ベースで設定すると進みやすいです。
- 仲間を作る(重要): 独学が止まりやすい理由は孤独です。スクールやコミュニティで他者の作品を見るだけでも、継続しやすくなります。
よくある質問(社会人の不安に対する答え)
Q. 未経験でもついていけますか?
未経験でも可能です。ただし「見て学ぶ」より「作って直す」が中心の環境を選ぶ方が伸びやすいです。最初から完成度を求めすぎず、添削→修正の回数を増やすことが近道になります。
Q. グラフィックとWeb、どちらから学ぶべきですか?
目的次第です。紙・ロゴ・広告制作をやりたいならグラフィック寄り、転職市場の幅を広げるならWeb/UI寄りが有利になりやすい傾向があります。両方検討したい方は『グラフィックとWEBデザインを両方学べるスクールは?』も参考にしてください。
Q. デザインは「やめとけ」と言われるのが不安です
不安がある方は、事前にリスクを把握した上で学習設計を組む方が失敗しにくいです。『グラフィックデザイナーは「やめとけ」と言われる5つの理由と、後悔しないための解決策』も併せてご覧ください。
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