クラフトデザイナーの仕事は広範囲なジャンルが魅力
クラフトデザイナーの仕事は、生活用品を中心とした立体造形デザインです。そもそもクラフトとは、工芸用品を制作する芸術分野のひとつです。大学で学ぶ場合には、実用品制作のほかにアート工芸などもあり、少し彫刻と似たような部分もあります。
「工芸」と一口に言っても、取り扱う素材はさまざまにあり、それぞれの分野が一生をかけても極められないほどに深いものです。素材には木工や鉄鋼、ガラスなどのほか、織物などのテキスタイルまで、さまざまなジャンルがあり、それらの仕事に応じてそれぞれのデザイナーが存在しています。
クラフトデザイナーの仕事、とひとことで言った場合は、「生活用品を幅広く手掛ける職人」といったところでしょうか。
クラフトデザイナーが仕事を受注する方法として、会社を設立したり、会社員になったりして受注する方法が最も多く利用されています。中にはフリーのデザイナーとして、個人で仕事を受注している人もいます。
趣味が高じてデザインを行っている人は、副業としてこのような体裁を取っていることもあります。あるいは、現在ではカルチャースクールの講師として、技術を伝えることでお金にしている人も多くいます。
クラフトデザイナーは、扱う素材がたくさんあるため、それぞれの専門家がいると書きました。取り扱う素材によって仕事の進め方にもばらつきがありますが、デザイナーの特性上注文を受けてから制作を開始することになり、クラフトの特性上作品は一点ものになる傾向があります。
クラフトの仕事は基本的に手作りのもので、それが価値ともなっており、作品のひとつひとつに高値がつく理由でもありますが、大量生産が望めないためにひとつの仕事でたくさん稼ぐにはかなりの知名度や技術が必要です。