デザイン専門学校の学費、平均はいくら?

専門学校を選ぶ際には、入学から卒業までにかかる費用の総額を把握することがとても重要です。

東京都専修学校各種学校協会の調査によると、専門学校(工業分野)の初年度納付金の平均額は以下のようになっています。

専門学校の初年度納付金(平均)

専門学校平均(工業分野)
入学金 約18万円
授業料 約76万円
実習費・設備費・その他 約35万円
初年度納付金 合計 約129万円

※東京都専修学校各種学校協会「学生・生徒納付金調査」参考

特にデザイン系専門学校は、最新のPCやソフトウェア、専門的な機材を揃える必要があるため、学費は一般的な専門学校より高くなる傾向にあります。全日制の場合、年間130万円~150万円程度が目安となり、これに加えて教材費やPC購入費、通学交通費が必要になります。一人暮らしをするなら、家賃や生活費も考慮しなければなりません。

しかし、経済的な負担が大きいからといって、夢を諦める必要はありません。

多くの学校では、日本学生支援機構(JASSO)などの公的な奨学金が利用できるほか、独自の特待生制度(授業料免除)も設けています。

また、社会人やキャリアチェンジを考えている方には、働きながら学べる夜間・週末コースも有力な選択肢です。全日制に比べて費用を抑えつつ、質の高い教育を受けられる場合が多く、特に国から学費の一部が支給される「教育訓練給付制度」は、知っておきたい役立つ制度です。

社会人向けコースの学費比較働きながらスキルアップを目指す

※参考費用です。コース内容や制度の変更があるため、詳細は必ず各学校の公式サイトでご確認ください。

学費東京デザインプレックス研究所
■ブランドデザイン戦略コース:335時間(134コマ)+α
※厚生労働省 専門実践教育訓練給付金 対象講座
学費総額:990,000円(税込・入学金/教材費込)
国からの給付金:最大640,000円
実質負担額:350,000円(税込)


■MacDTPデザインコース:100時間(40コマ)+α
学費総額:418,000円(税込・入学金/教材費込)


国の給付金を利用することで、優れたコストパフォーマンスが魅力です。質の高いカリキュラムを費用を抑えて受講できる可能性があります。

社会人の方へ。最大64万円の給付金でデザインスキルを習得

学費桑沢デザイン研究所
■専攻デザイン科(夜間部・2年制)
1年次:795,000円
2年次:630,000円
2年間合計:1,425,000円

※別途、機材費・材料費、同窓会費等が必要。

学費デジタルハリウッド
■Webデザイナー専攻(6ヶ月)
合計:517,000円(税込)

※こちらも教育訓練給付制度(一般)の対象となる場合があります。

学費バンタンデザイン研究所
■グラフィックデザインコース【週3日】(1年制)
合計:1,510,000円

※入学金100,000円、教材費別途。

学費モード学園
■【夜間部】キャリアアップコース(1年制)
授業料:323,000円
入学金:50,000円
合計:373,000円

※教材費別途。

社会人向け夜間コースが充実しているのは?

全日制コースの年間学費比較

※参考費用です。教材費や施設利用料が別途必要な場合が多いため、卒業までの総額は必ず各学校にご確認ください。

学費桑沢デザイン研究所
■総合デザイン科(昼間部・3年制)
1年次:1,580,000円
2年次:1,280,000円
3年次:1,280,000円
3年間合計:4,140,000円
学費東京デザインプレックス研究所
■デジタルコミュニケーションデザイン総合コース(1年制)
合計:1,386,000円

1年で集中的に学ぶカリキュラムのため、2年制・3年制の学校に比べて総額を抑えられるのが特徴です。

学費デジタルハリウッド
■本科(2年制)
1年次:1,528,000円
2年次:1,278,000円
2年間合計:2,806,000円
学費バンタンデザイン研究所
■デザイン学部【2年制】グラフィックデザイン専攻
初年度合計:1,410,000円
2年間合計:約2,820,000円(目安)
学費モード学園
■グラフィック学科(3年制)
初年度合計:1,213,000円
3年間合計:約3,600,000円(目安)

※別途、教材費(年間3〜9万円程度)が必要。

奨学金は返済計画をしっかり立てることが不可欠ですが、特待生制度なら返済不要の学費免除が受けられます。まずは自分が対象になる制度がないか、積極的に情報収集することが学費を抑えるカギです。

学費の負担を軽くする、お得な制度一覧

高額な学費をサポートしてくれる、心強い制度をご紹介します。

【社会人向け】学費の最大70%が支給される給付金制度
雇用保険に一定期間加入している社会人なら、「専門実践教育訓練給付金」の利用を検討する価値があります。厚生労働省が指定する質の高い講座を対象に、学費の最大70%(年間上限56万円)が国から支給されます。認定されていること自体が、質の高い教育の一つの目安になります。

東京デザインプレックス研究所
対象コースを受講した場合、99万円の学費が実質35万円になる計算です。
給付金対象講座を詳しく見る
【全学生向け】奨学金制度
最も一般的なのは日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。その他、学校独自の奨学金や地方自治体、民間団体の制度もあります。

▶桑沢デザイン研究所
▶モード学園
【地方出身者向け】住宅支援制度
提携している学生寮や学生会館があり、住居費を抑えられます。食事付きの寮なら、生活面でも安心です。

▶モード学園
【実力で挑戦】特待生制度
入学試験や作品審査の成績優秀者は、授業料が全額または一部免除される制度です。腕に覚えがあるなら、挑戦してみるのも良いでしょう。

▶桑沢デザイン研究所
▶デジタルハリウッド

こちらもチェック学校独自のユニークな制度

学費支援以外にも、嬉しいオリジナル制度があります。

提携企業 学費免除制度

▶モード学園
→提携企業で働きながら通学することで、企業の奨学金により学費が免除される制度。実践的なスキルと学費サポートを同時に得られるため、経済的な事情で進学を迷っている人には画期的な選択肢です。

結論:後悔しない学校選びのポイント

特に社会人がキャリアチェンジを目指す場合、夜間・週末コースは有力な選択肢です。全日制に比べて学費が安く、基礎から実践までを短期間で効率的に学べるようにカリキュラムが組まれていることが多いからです。

その中でも「専門実践教育訓練給付金」の対象校を選ぶことは、有力な選択肢の一つです。

なぜなら、給付金の対象に認定されるということは、国がそのカリキュラムの質と就職実績を一定の基準で認めている証だからです。つまり、「質の高い教育」を「費用を抑えて」受けられる可能性があり、優れたコストパフォーマンスが期待できます。

デザインの世界への扉を開くのに、「学費が高いから」と諦める必要はありません。あなたに合った学び方とサポート制度を見つけて、夢への一歩を踏み出しましょう。

【社会人の方へ】厚労省認定の給付金で学ぶ!東京デザインプレックス研究所公式サイト

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