デザインに影響を与える補色の特徴について

補色のイメージ|デザイン

補色とは、色を色相環という円状の表にした時に、ちょうど反対側に来る色のことを指します。例えば赤と緑、紫と黄色、水色とオレンジ等が代表例です。補色関係にある色同士を混ぜ合わせると、それぞれの持つ色の特色を打ち消し合い、彩度を失います。

その変わりに、混ぜ合わせずに同時に2つの色を使用すると、互いの色を引き立て合い、それぞれの色の特色を高める効果があります。すぐ隣に相対する色を配置すると、もう一方の色味や彩度を際立たせることができます。

また、補色同士は互いに引き合う性質があるため、例えば、デザインの上部に水色を配置し、下部にオレンジを配置すると、互いの色が引き合うため、視線がちょうど中央に誘導されます。このような効果を利用することは、様々なデザインをする上で欠かせないものです。

補色を使うのに向いているサイトの特徴

補色は、色相環の反対側に位置する色を組み合わせることで、コントラストが美しく際立つ色合いを生み出します。適切に組み合わせれば、鮮やかで刺激的な色合いを作り出すことができます。そのため、ポップな雰囲気を持ったサイトに非常に適しています。

補色を使用すると、一目見ただけでサイトのデザイン性が頭に残るような効果があります。特に期間限定のイベントなどでは、瞬間的なインパクトを与えることで宣伝効果が大きくなります。また、文字などのデザインを奇抜にする場合にも効果的です。

補色を使うのに向いていないサイトの特徴

補色を適切に使用しないと、色合いが浮いてしまう可能性があります。そのため、地味なサイトや清潔感を重視するサイトなど、統一感が必要な場合にはあまり補色を使うことはお勧めできません。また、長期間使用するサイトや日常的に利用されるサイトでは、目がチカチカする可能性があり、視覚的な疲れを引き起こす恐れがあるため、色の使い方が苦手な方にも補色は向いていないかもしれません。

無難な選択としては、同系色やそれに近い色を使い分けることが得策です。日常的に利用されるSNSなどでも、同系色が多く使用されていることを例に挙げることができます。統一感を重視し、視覚的な快適さを提供するためには、補色を使用するのではなく、色の使い方に慎重に配慮することが重要です。

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