Webデザインとグラフィックデザインの違い

ある程度はご存知かと思いますので、簡単に要点をまとめます。

仕事内容

  • Webデザイン:
    • Webサイトやアプリのデザイン
    • UI/UX設計
    • HTML、CSS、JavaScriptなどのコーディング
  • グラフィックデザイン:
    • ポスター、パンフレット、名刺、広告などの印刷物のデザイン
    • ビジュアルコミュニケーション
    • 消費者の心理を理解し、視覚的に訴えるデザイン

使用ツール

  • Webデザイナー: Adobe XD、Figma、Sketch、HTML、CSS
  • グラフィックデザイナー: Adobe Photoshop、Illustrator、InDesign

必要スキル

  • Webデザイナー: コーディング、UI/UX設計、レスポンシブデザイン、Webアクセシビリティ
  • グラフィックデザイナー: 印刷技術、色彩理論、タイポグラフィ、ビジュアルコンポジション

キャリアパス

  • Webデザイナー: Webディレクター、UI/UXデザイナー、フロントエンドエンジニア
  • グラフィックデザイナー: アートディレクター、クリエイティブディレクター、広告デザイナー

なぜ今、グラフィックとWebの両方のスキルが求められるのか?

かつてはWebデザインかグラフィックデザイン、どちらか一方の専門性を深めるのが一般的でした。しかし、デジタル化が加速する現代において、その状況は大きく変化しています。「どちらか」ではなく「両方」のスキルを持つことが、デザイナーとしての市場価値を高め、将来のキャリアを切り開く鍵となっています。その具体的な理由を見ていきましょう。

理由1:デジタルとアナログを横断する案件の増加

企業のブランディング活動は、もはやオンラインかオフラインかのどちらか一方に留まりません。Webサイト、LP、SNS広告(デジタル)から、パンフレット、ポスター、名刺、パッケージ(アナログ)まで、顧客との接点は多岐にわたります。これらのタッチポイント全体で一貫したブランドイメージを構築・表現できるデザイナーへのニーズは非常に高く、Webとグラフィック両方のスキルが不可欠になっています。

理由2:スキルの相乗効果によるデザイン力の向上

グラフィックデザインで培われるレイアウト構成力、色彩理論、タイポグラフィの知識は、WebサイトやアプリのUI(ユーザーインターフェース)デザインをより洗練させ、視覚的な魅力を高めます。逆に、Webデザインで学ぶUX(ユーザーエクスペリエンス)の視点や情報設計の考え方は、パンフレットや広告といったグラフィックデザインにおいて、情報を効果的に伝え、ユーザーの行動を促す力を向上させます。このように、一方のスキルが他方を補強し、デザイナーとしての総合力を高めるのです。

理由3:キャリアの選択肢拡大とリスクヘッジ

両方のスキルがあれば、Webデザイナー、グラフィックデザイナーどちらの求人にも応募でき、キャリアの選択肢が格段に広がります。また、企業のWeb担当者、広告代理店のアートディレクターなど、より上流工程やマネジメントに関わるポジションも視野に入ってきます。さらに、デザイン業界のトレンドや技術は常に変化しますが、複数のスキルを持つことで変化に対応しやすく、長期的に活躍できる安定性も高まります。フリーランスとして活動する場合も、対応できる案件の幅が広がり、収入アップにつながります。

理由4:プロジェクト全体を見渡せる総合力

Webサイトのリニューアルと同時にパンフレットも刷新する、といった複合的なプロジェクトにおいて、両方の知識を持つデザイナーは全体像を把握し、デジタルと印刷物の連携をスムーズに進めることができます。これにより、クライアントからの信頼を得やすくなり、より大きなプロジェクトを任されるチャンスも増えるでしょう。

このように、グラフィックとWebデザインの両方を学ぶことは、単にスキルの幅が広がるだけでなく、現代のデザイナーとして不可欠な市場価値と将来性を手に入れることにつながるのです。

グラフィックとWebデザインを効率的に学ぶには?独学とスクールの違い

「両方のスキルを身につけたいけれど、どうやって学べばいいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。学習方法には独学やオンライン教材などもありますが、特に未経験からプロを目指す場合や、効率的に質の高いスキルを習得したい場合には、デザインスクールで学ぶことが有効な選択肢となります。

独学の難しさとは?

  • 情報の取捨選択: Web上には情報が溢れていますが、何が正しく最新なのかを見極め、体系的に学ぶのは困難です。
  • 実践スキルの壁: ソフトの操作は学べても、実際の仕事で通用するデザイン力や応用力を独力で身につけるのは時間がかかります。
  • フィードバックの欠如: 自分の制作物に対する客観的な評価や改善点を得にくく、成長が停滞しがちです。
  • モチベーション維持: 一人で学習を続けるのは孤独で、挫折しやすい側面があります。
  • ポートフォリオ作成: 就職・転職活動で必須となる質の高いポートフォリオを独力で作り上げるのは大変です。

スクールで学ぶメリット

一方、質の高いデザインスクールでは、これらの課題を解決できます。

  • 体系的なカリキュラム: プロのデザイナーに必要な知識とスキルを、基礎から応用まで効率的に学べます。
  • プロの講師による直接指導: 現場で活躍するプロから、実践的なテクニックや考え方、最新トレンドを直接学べ、疑問点もすぐに解消できます。
  • 質の高いポートフォリオ制作: 課題制作を通じて、就職・転職活動で武器となるポートフォリオを着実に作成できます。講師からのフィードバックで質も高められます。
  • 学習環境と仲間: 同じ目標を持つ仲間と刺激し合いながら学べるため、モチベーションを維持しやすくなります。
  • 就職・転職サポート: キャリア相談や求人紹介など、学習後の進路サポートを受けられる場合が多いです。

「質」と「費用」でスクールを選ぶ視点

ただし、スクールならどこでも良いわけではありません。重要なのは、「確かなスキルが身につく教育の質」「無理なく学べる費用」のバランスです。

そこでおすすめしたいのが、国がその教育内容を認定し、キャリアアップを支援する制度を活用できる講座を選ぶという視点です。特に、厚生労働省が中長期的なキャリア形成を支援する目的で設けている「専門実践教育訓練給付金」の対象講座は、国が定める基準をクリアした質の高い専門的・実践的な訓練内容であることが期待できます。

この給付金制度を利用すれば、受講料の一部(条件により最大70%等)が国から給付されるため、質の高い教育を、経済的な負担を抑えて受講できる可能性が高まります。(※給付金の利用には一定の要件があります)

グラフィックとWebデザイン両方のスキルを本気で習得し、キャリアに繋げたいと考えるなら、こうした専門性が高く、国の給付金制度も活用できるスクールを検討するのが賢明な選択と言えるでしょう。

質と費用で選ぶなら!グラフィックとWebを両方学べる認定スクール

前述の通り、グラフィックとWebデザインの両方を効率的かつ確実に習得するには、質の高い教育を提供し、かつ費用負担も軽減できるスクールを選ぶことが重要です。中でも、東京デザインプレックス研究所は、両分野を深く学べるコースを提供しており、有力な選択肢となります。

東京デザインプレックス研究所の大きな特徴は、ご紹介するコースが厚生労働省認定「専門実践教育訓練給付金」制度の対象講座である点です。これは、国が定める厳しい基準をクリアし、中長期的なキャリア形成に直結する、質の高い専門的・実践的な教育訓練であることを国が認めている証です。

これらの制度を活用することで、一定の条件を満たす受講者は学費の最大80%(最大64万円)※の給付を受けることが可能です。実践的なスキルを質の高い環境で学びながら、経済的な負担を大きく抑えられる点は、受講を検討する上で非常に大きなメリットと言えるでしょう。

※給付金の受給資格や支給額(上限含む)、申請手続きは個々の状況によって異なります。ご自身が対象となるか、また最新の詳細については、必ず東京デザインプレックス研究所に直接お問い合わせいただくか、個別カウンセリングなどでご確認ください

ブランド戦略から関わりたい、デザインの上流を目指したい

ブランドデザイン戦略(グラフィック&Web)コース
グラフィックデザインの基礎から、ブランド全体をデザインできる総合力を身につけるコースです。
単にデザインを作るだけでなく、ブランドイメージを一貫して表現するための考え方や、CI・VI・BIの設計まで学べるのが特徴です。
実践的なカリキュラムで、デザイン戦略まで踏み込んで学びたい方におすすめです。

学費総計:990,000円(税込)
給付金適用後の実質負担額:350,000円(税込)
ブランドデザイン戦略(グラフィック&Web)コースの詳細
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未経験からWebもグラフィックも幅広く対応できるデザイナーになりたい

Webグラフィックデザイン総合コース
グラフィックデザインを基礎から学び、チラシやポスター、ロゴデザインからWebサイトやSNS画像まで、幅広いデザインスキルを身につけるコースです。
グラフィックデザインを軸に、Webにも対応できるデザイナーを目指せるので、未経験からデザインを学びたい方にも適しています。

学費総計:990,000円(税込)
給付金適用後の実質負担額:350,000円(税込)
Webグラフィックデザイン総合コースの詳細
資料請求や個別カウンセリングはこちら

少しでも気になった方は、各コースページで詳細をご確認いただくか、資料請求をしてみてください。

東京デザインプレックス研究所

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