ニットデザイナーの主な仕事とその特徴について

編み物専門での仕事!ニットデザイナー

ニットデザイナーはセーターやカーディガンをはじめとした製品をデザインする仕事です。布帛で作られた服と違い、基本的に一本の糸を順に編んでいってパーツを作り、それらを組み合わせることによってニットは構成されます。

伸縮性に富み、裁つとほつれてしまうため裁って縫うという手法が向かないため、専門のデザイナーが必要とされます。大きく分けて、ニットには手編みと機械編みがあります。

工業製品として作られ売られているものは、主に機械編みによるものです。現在はコンピューター制御の編み機が主流ですので、自分のデザインを編み機に取り込むデータとして落とし込むことが必要とされます。

手編みのデザイナーの仕事は主に手編みに関する雑誌や本のために、または毛糸メーカーからの依頼を受けてデザインすることです。手編みも機械編みも、デザインを仕事とするためには布帛とは異なるニットの特性を熟知していなければなりません。

ニットデザイナーの仕事は服をデザインし、製図に起こしたのち、編み方を編み図にすることです。その後、テストニッターと呼ばれる編み図が正しいか確かめるために実際に編んでみることを仕事とする人が、編み図に従って作品を編みます。そこで編み図の間違いを修正し、編み図を仕上げていきます。

ニットデザイナーには編み方そのものに精通していることはもちろん、デザインを編み図として正確に表現することも仕事として求められます。

サイズ展開をする場合、デザインによっては布帛のように単純にパーツを縮小すればよいというわけにはいかず制限が生じるため、その制限の中でデザインを壊さずにサイズを変えるための技術が必要となります。

また、素材である糸と仕上がった編地の間にイメージの相違が生じる場合があったり、糸と技法に相性があったりするため、ニットデザイナーは素材に関する知識も豊富でなければなりません。

紙やその他の天然素材でできた糸を使用したり、ニットと布帛やレザーなどを組み合わせるなどの手法も求められることがあるため、ファッションに関する幅広い知識を持ち、常にセンスを磨くこともニットデザイナーの仕事です。

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